前回をまだ読んでいない、大会の様子を見ていないという方は、よかったらそちらもチラ見していただければと思います。必須ではないです。
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それでは引き続き振り返っていきます。

さて、お待たせしました、今回は当日考えていたことについてのお話です。
書いてる途中で5000字超えちゃったんで、とりあえず前編ではEXPERT部門の話を進めていきます。後半でUNDERGROUND部門の話をすることになるとは思いますが、果たして。
【大会2日前 現地確認】
すいません、当日の話を聞きに来たのに2日前からスタートしていることに驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、これには「この項目は前回の記事に盛り込むつもりだったけど、時間が無かったから後回しにした」という背景があります。
こういった計画性の無さもこのブログの特徴です。ご理解ください。
現地確認の主な目的は、もちろんB筐体の確認です。
なにせ僕は6次出荷筐体というものに一度も触れたことがないのです。画面表示も判定もおかしいと悪評高い6次ですが、その"狂い"がいかほどのものなのか僕は知りません。
前日練習会は混雑が予想されますし、かと言って大会当日がはじめましては無謀です。前々日が狙い目と考えるのは極めて妥当でしょう。
僕が会場のザ・インドアゲームさんに到着すると、そこには知ってる方が何名かいらっしゃったので挨拶がてらこの筐体について色々と教えていただきました。
まずは素材の味を楽しもうということで、1曲目は判定を熟知している譜面を一切の調整をせずに踏んでみます。

…………あれ?
誤解のないようお伝えしておきますが、別に判定は綺麗ではないです。踏んでる間も「なにかが変だけどどう変なのか分からない」という漠然とした違和感があり、ずっと神経を使うので普通に疲れました。
また、この日は1クレジット中に微妙に判定が変わる奇妙な体験もしました。大会当日には遭遇しなかったので別にいいっちゃいいのですが、流石にどうなのかなと思います。
しかし、想像ほど酷くはなかったのも事実。これには僕のプレースタイルが関係しているものと考えられます。
僕はどの音ゲーをやる時も判定ラインを見ませんし、その日の気分でハイスピを変えることにも抵抗はありません。つまり、画面表示の変化に鈍感なのです。
反面、目押しには滅法弱いのでマベアタには向かなかったり、視線を固定して横認識とか出来ないので弐寺とポップンが伸び悩んでいたりと良い事ばかりではありません。乱ノックはプレーしててぜんぜん楽しくないのでやらないと決めています。
話をB筐体に戻すと、調整は[表示タイミング±0ms、判定タイミング-7ms]で落ち着きました。画面表示は一周回ってありのままの姿でいてくれた方がいいと気付いた結果です。
もちろん1次出荷筐体の方がプレーしやすいのは事実ですが、他のプレーヤーと比べて影響が少ないならそれは僕に有利な要素となるでしょう。
メンテも良好で判定に目を瞑れば過去イチ踏みやすい筐体だったのは間違いありません。これはこの筐体に向き合い、入念なメンテをして下さった方々の努力の結晶です。
大会とは全然関係ないんですけど、この日ふらっと立ち寄った近くの公園がかなりいい感じだったので写真を載せておきます。

なぜか四つ葉のクローバーを探したい気分だったので一面の緑に目を走らせると、意外とすぐに見つかりました。幸先がいいですね。

【1回戦 Dブロック】
プレーした課題曲:Blφφdy Cφncertφ (CDP)
お待たせしました、ついに当日の話が始まります。ここから先は本格的に大会ルールを知っている前提で進むので、その辺はご了承ください。
まずはDブロックのトーナメント位置ですが、狙うのはもちろんここです。
『B筐体・裏課題』
前回も触れた通り、Dブロック4位の僕は筐体も課題曲も好きに選ぶことが出来ます。
一応、1位と2位の動き次第ではB筐体・表課題もあり得るのかなと警戒していましたが、結果的にその辺のリスクは全て3位のFUSESSEI選手が背負ってくれたのでありがたく犠牲になって貰いました。スコア提出期間中に僕を抜かしたばっかりに3位になってしまった彼のことを、どうか皆さんも憐れんであげて下さい。
一方で僕の対戦相手はREVISION選手となりましたが結果はどうなったでしょうか。


RISRON 977,840 vs REVISION 973,220
大会初勝利です。よかったです。でも危なすぎます。
緊張もあったでしょうか。最初から判定が分からない時間が長く続き、ずっと焦りながらプレーしていました。
結果が出た時も喜びより「こわかったぁ……」という気持ちが強く、折角おめでとう!と言っていただいたのにロクな返事が出来なかった記憶があります。すいません。
【2回戦 Gブロック】
プレーした課題曲:Triple Cross (EDP)
課題曲候補の対策状況をもう一度見てみましょう。

ここから1人ずつ行か列を選んで消していき、最後に残った1曲をプレーすることになります。僕は4人中3番目だったので前2名が消した結果を見てから選ぶことができたのですが、その時の盤面がこれです。

なんか、既にもう色々と消えています。
考えてみれば当たり前だったのかもしれません。この不確実性の高いルールでHYPER OVERR DANCEFLOORRRをやりたくないのが僕一人しかいない、そんなことあるはずがなかったのです。

で、僕が下段の2曲を消した結果がこれです。
事故率の高いTriple Crossを避けたい気持ちもありましたが、じゃあサムハウなら安定して勝てるのかと聞かれたらそんな訳なさ過ぎるのでこうせざるを得ませんでした。
そして4番目のhi6ki選手がDistrict of the Shadowsをキックし、課題曲はTriple Crossに決定しました。
なお、対戦相手のMETAMON選手はご自身のnoteで
自分は単なる地力ゲーであるSAYONARA☆ディスコライトを消したかったので真ん中の横3を消したんですが、この記事を見る限り自分が HYPER OVERR DANCEFLOORRR を初手で消したのは悪手だったのかもしれない。右か真ん中の縦3を消すべきだった。
と振り返られていましたが、最終決定権を持つhi6ki選手の得意傾向が高難易度寄りである以上、結局は画像右上の方の曲になっていたような気がします。当日はこの事実に気付いていなかったのですが、僕はhi6ki選手の存在にかなり助けられています。
誰ですか、課題曲が決まった瞬間「District of the Shadowsの方がよかった……」とか抜かしてた恩知らずは。僕ですね、ごめんなさい。
さて、先述の通り事故率の高さに定評のあるTriple Crossですが、具体的にはアウトロが怖いです。

ここだけ見ると足17としては標準的な難所なのですが、ここ以外の配置があまりにもスカスカなので身体が足17を踏んでいる自覚を失ってしまうのがこの譜面の怖いところです。
結果はどうなったでしょうか。


RISRON 993,580 vs METAMON 989,640
普通に二人とも事故りました。
お互い道中はほぼ完璧で差がつく要素はなかったのですが、最後の最後で事故の規模が明暗を分けました。繰り返しになりますが、事故を嫌ってこの曲を避けたかったのは僕も同じであり、本当にどちらが勝ってもおかしくない勝負でした。
【3回戦 Jブロック】
プレーした課題曲:The History of the Future (EDP)
前回もお話しした通り、この辺りから事前研究が露骨に弱くなってきます。

僕は1巡目だったので、当然2段目の「無理っす」達を消しにかかります。選択権なんてものはありません。

(「無理っす」をばってんする様子)
その後はアヤツメ選手が左縦列のメモリーと石原、TAKETAN.選手が右縦列のΔ激とGive Meを回収し、最後にhi6ki選手が下段のドパリミを抜き取ったことで課題曲はThe History of the Futureに決まりました。
ここでも僕はhi6ki選手にめちゃくちゃ助けられています。ありがとうございます。本当に。マジで。
さて、対戦相手のTAKETAN.選手は明確に僕より格上のプレーヤーです。地力勝負で勝ち目があるようには思えませんでした。
しかし、これは僕の長所でも短所でもあるのですが、僕は勝利というものにあまり固執しないことが多いです。それゆえに、勝ち目が無いと思う場面でも「今この瞬間を楽しみたい」「良い試合をお届けしたい」の一心で全力を出すことができます。


RISRON 983,450 vs TAKETAN. 974,850
そして誠心誠意の全力を出した人間なら転がってきたチャンスを逃さず掴み取ることが出来ると、少なくとも僕はそう思っています。
ただ、足の状態が万全でないにも関わらずほぼ互角の戦いに持ち込まれたことからも、まだまだTAKETAN.選手に実力で遠く及ばないことを実感させられた試合でもありました。次に戦う時、僕の全力はどこまで通用するのでしょうか。
【EXPERT部門4回戦 Kブロック】
プレーした課題曲:Throw Out (CDP)
TAKETAN.選手に勝利した直後、湧き上がる喜びを覆い隠すように頭を支配したのは「どうしよう」の5文字でした。
理由はもちろんこの課題曲リストです。

9曲中8曲がドボンという圧倒的不利局面ですが、どうなってしまうのでしょうか。
まず、KITUNE選手が上段の行を回収。Trigger激、VVV、エタラブ激が連れ去られます。
次に、Kaname選手が表情を歪めながら左の列を処分。PRANAとAir Heroesがいなくなります。
そして3巡目、僕の目の前に現れた盤面がこちらです。

……なんかThrow Out残ってね?
この時点でもしやとは思いましたが、ともかく僕の消す曲は決まっています。白いのと黒いのをお片付け、アヤツメ選手の選択に全てを委ねます。

この試合のアヤツメ選手の対戦相手は""あの""Kaname選手です。Ishtarで相手のミスを期待するのではなくThrow Outで真っ向から地力勝負に出たその決断、非常に素晴らしいものだったと思います。
お陰でこちらも微かな望みが繋がりました。
そのThrow Out (CDP)ですが、かなり丁度いい足17の地力譜面となります。譜面のどの要素を切り取っても標準的な足17であり、模試の偏差値が50.00だったこともあるそうです。
確かに僕はこの曲と譜面が好きである程度やり込んでいます。最近も課題曲と知らずにプレーしており、呑気にリザルトをTwitterで見せびらかしたりしていました。
フレアEXできたので良しとします。曲が良い #今日の1グレ pic.twitter.com/DxO1UqOVFr
— りすろん (@risoron_dayo) 2026年8月29日
しかし僕の対戦相手は""あの""KITUNE選手、前回大会では両部門を制して二冠を達成した正真正銘のバケモンです。
アーカイブを注意深く見ていた方はご存じかもしれませんがKITUNE選手の自己ベストは999,650であり、これは僕のThrow Out (EDP)の自己べとほぼ同じです。勝てるわけがありません。

(https://youtu.be/tnI5oKM3his?si=g5M4oPsaagnfPgbmより)
ただ、先程も触れた通り僕にとって大切なのは「自分の全力で観ている人を盛り上げられたかどうか」なので、勝てない試合だからと言って絶望することはありません。逆にKITUNE選手が4グレ出しているのを見て「自己べ出せば勝てるな」みたいなことも考えていませんでした。
踏んでる間の記憶はほとんどありませんが、最初の低速を抜けた辺りで(もしかして俺って最強なのか?)という疑問が芽生え、それが連続停止を超えたところで確信に変わったことは覚えています。
緊張・不安・疲労を全く感じない究極の状態に近付けた感覚はありましたが、多分あんまり近付かない方がいい領域なのでKODPが毎週開催されてなくてよかったなと思いました。死にたくはありませんからね。


KITUNE 996,990 vs RISRON 999,140
そしてこれが結果です。未だに自分事とは思えません。
準決勝の舞台で初PFCを叩き出してKITUNE選手の連覇を止めたという事実はヒロイックですごいなあと思う反面、それがこんなふざけ散らかした文章を書いてる奴と同一人物だと言われても、やはり違和感があります。
KITUNEさん(@kitune3989)との準決勝では、プレー中ずっと最強の自分をイメージできたのが良かったのかなと思います@kitune3989からは「自分に勝ったことをアピールしろ」「次は自分が勝つ」みたいなこと言われました。通常スコア勝負ならワンあると思うので、次回も@kitune3989に勝とうと思います pic.twitter.com/qH8NrnZOe6
— りすろん (@risoron_dayo) 2026年9月20日
とは言え、当のKITUNE選手からは「自分に勝ったんだからもっとアピールしろ!」みたいなこと言われているので、責任を持ってアピールしておきます。
今年のEXPERT部門でKITUNEを止めたのは、このりすろんです。
こんな感じで大丈夫でしょうか。

【EXPERT部門 決勝戦】
プレーした課題曲:DUAL STRIKER (EDP)、TRIP MACHINE EVOLUTION (EDP)
なんか決勝まで来ちゃいました。そんな訳ないと思うのですが、僕がKITUNE選手に勝ったのでそうなりました。現実です。
僕は過去の大会では漏れなく一回戦敗退をかましていたので、今回も「1,2回は勝ちてえよな~~」ぐらいの気持ちで臨んでいました。
それは対戦相手のアヤツメ選手も同じだったそうです。大変不可解なことに、僕より高い実力を持つアヤツメ選手でさえこの舞台で勝てていなかったという恐ろしい事実があります。昨年は不幸な事故もありました。
2人とも自分が決勝に進めると思っていなかったので両者がルールを全く把握していない決勝戦という珍事態となりましたが、運営の方の丁寧な説明のおかげで何をすべきかは見えてきました。その節はありがとうございました。
もちろんこれを読んでいるそこのあなたはルールを完全に把握しなくても大丈夫ですが、『2~4回戦で課題曲リストから消した譜面が、そのまま決勝戦での自分の手札になる』という点だけ押さえておいて下さい。なんとなくで大丈夫です。
それを踏まえて僕が置かれた状況を見てみましょう。

ここまで意図的に避けてきた譜面の数々が並んでいるので当然ではあるのですが、控えめに言って終わっています。
まるで①と②の選択肢があるかのように書きましたが、この7曲から2つも選ぶのは無条件でもお断りなので選択の余地はありません。僕の手札から1曲、アヤツメ選手の手札から2曲の合計3曲で決まりです。
ここからは具体的に課題曲を決めていくターンなのですが、この時の僕は大きな不安を抱えていました。
「決勝戦が盛り上がらなかったらどうしよう……」
これです。
当然、僕とアヤツメ選手の地力差を考えれば2曲連続で大差がついてしまうことも、課題曲次第では起こり得ます。そうなると「なんか準決勝で終わってた方がよかったね」みたいな空気になって僕がいたたまれなさで死んでしまうので、まずこれだけは避けなければなりません。
特に対策必須の癖譜面を対策不足で落とすなんてことがあると目も当てられません。この点はアヤツメ選手も同じだと思いました。
「これやりたいですか?」
ここまで来れば僕が目の前の対戦相手に協力を仰いでいたことにも納得していただけることでしょう。
お互いにパフォーマンスを発揮できない譜面は避け、ポジティブな気持ちで真正面から戦えるよう調整していたというのがあのシーンの真相です。劇場版でロケット団と共闘することがあるように、絶望的な課題曲リストを前にファイナリスト同士が共闘することもまたあります。

で、その共闘の結果がこちらです。これは後付けですが、全ての因縁にかたがつき、最後の決着を付ける舞台が整ったという見方も出来るのではないでしょうか。
ここまで辿り着けたら後は全力で踏むだけ。幸い、KITUNE選手に勝った時のアドレナリンがまだ残っているのでパフォーマンスはフルに発揮できそうです。
アヤツメ選手を負かしてやりたいという気持ちはほとんどありませんが、今この瞬間最も盛り上がるのは僕が優勝することなので、もちろんそれを目指していきます。
「勝てると思っていない」と「負けるつもりはない」の完全な両立、その行き着く先はどうなっていたでしょうか。



AYA-2-ME 998,300 vs RISRON 995,490
AYA-2-ME 997,750 vs RISRON 993,430
両者が同じくらい実力を発揮した結果、実力差がそのまま結果に現れたのがこの決勝戦だったように思います。僕に出来るだけのことは全部やれましたし、アヤツメ選手もそうだったのではないでしょうか。
2タテこそされましたが決勝戦としてはこの上なく盛り上がったので今回はこれで満足しています。
ただ、このままじゃ終われないなとも思っています。
ありがとうございました。
【おまけ】ホロライブ背景と判定について
『背景設定をホロライブ壁紙にすると判定がきれいになる』
現在のDDR界隈で最もホットなオカルト話です。事情を知らない方には本当に意味が分からないと思いますが、これには
- DDRは以前から背景ムービー絡みのトラブルが多く、今作に入ってからも背景アニメーションが原因で処理落ちした前科がある
- この記事を書いている時点で、全く動かない純粋な一枚絵の背景がホロコラボの壁紙以外存在しない
といった理由があり、事実かどうかは別としても合理的な動機があることはご理解いただけるかと思います。
実を言うと僕は「背景を変えても判定は変わらないように感じる」側のプレーヤーだったのですが、それはあくまでホーム環境での話。先述の通り6次出荷筐体に触れるのは初めてだったので、念には念をということでホロ背景を設定して本番に臨んだという訳です。
それが大会に少しでも影響を与えたかどうかは誰にも分かりませんが、「やれることをやった」という安心感を得られたのは間違いないので、まあよかったのかなと感じています。

今は元の設定に戻しています。役目を果たしたホロ背景に感謝しつつ、僕は1次筐体のある日常に帰ります。さようなら。
【次回予告みたいな】
長くなりましたが今回は以上です。
次はいよいよUNDERGROUND部門の話なのですが、諸事情により一週間以上空くので気長にお待ちください。
ではまた。
まだ終わっていません https://t.co/lU4Llv0JHz
— りすろん (@risoron_dayo) 2026年9月21日
↑諸事情











































