りすぐだ2

更新したりしなかったりします。Twitter(@risoron_dayo)

金〇に静脈瘤ができたので手術した話(前編)

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突然ですが、これを読んでいる皆さんにお伺いします。

貴方は左の金玉に激痛が走った経験がありますか?

 

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※イメージ

 

この記事は、僕が股間の違和感を放置した結果だんだん金玉が痛むようになり、最終的に泌尿器科で手術を受けるに至った記録を書き記したものです。

 

勿体ぶっても仕方ないので先に病名だけ書いておきます。この痛みの正体は精索静脈瘤という病気でした。

何とも物騒な名前ですが、男性の約15%が持っているとも言われている割とメジャーな病気です。文字通り金玉周辺の血管に血が集まり、じわじわと金玉へダメージを与えます。(金玉は熱に弱い)

自覚症状が出ないパターンが多く、一般的には男性不妊の原因として扱われます……が、僕の場合は金玉に激痛が走るというバリバリの完全自覚症状が襲い掛かってきたので手術を即決したという訳です。

ja.wikipedia.org

個人的には笑い話だと思って読んで欲しいのですが、この記事をキッカケに身の回りの金玉に潜む恐怖を知って頂けるとなお嬉しいですね。

 

 

 

自己紹介が遅れました。

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りすろんと申します。音ゲーのオタクです。健康体です。何卒。

 

 

 

前置きはこのくらいにして、今回の金玉事変を時系列順に見ていきましょう。

 

!注意!
この記事には金玉を始めとする性的な単語が頻出しますが、今回に限っては早期発見が難しい病気についての啓蒙という大義名分がありますので、射精とか精液とかその辺も全部伏字なしでやらせて貰います。ご容赦ください。

 

?月

 

気が付いた時には、僕の左金玉にはボコボコとしたこぶのような物がありました。

少なくとも2年前にはもうあったように思います。

 

僕がそれに気付けたのは日常的にシコりながら自分の玉を揉みしだいていたからでしたが、あまりにも自然とそこに『在った』のでそれが異質だと気付くにはかなりの時間を要しました。

 

瘤の見た目を文字で伝えるのはやや難しいのですが、精索静脈瘤 画像』で検索すれば僕の金玉がどうなっていたかお分かり頂けるかと思います。(おちんちんの写真やイラストがしこたま出てくるので職場で見るのはオススメできません)

公共の場でこれを読んでいる方の為に文章でも説明すると、金玉の血管がやや膨らみ左金玉の上側に浮き出ている感じ……と言うか実際そういう病気です。

 

ただ、見た目が大きく変わる訳でもない上に自覚症状が表れにくいので、知らぬ間にダメージを受け続けてその機能に深刻な影響を受ける金玉が数多く存在すると言われています。

また、僕のように『異常に気付いてもそれを異常と認識できない』という人もいるので、結果的にかなりの確率で発見が遅れます。精神系の能力者を相手にしてる時みたいで嫌ですね。

 

今から1年前には既に具体的な「金玉が痛む」という症状が出始めていましたが、激痛とまではいかず、また頻度も低かったので病気の症状とは考えていませんでした。

こうして瘤を放置した僕は、間もなく一つ上の苦痛を味わうことになります。

 

 

6月(1)

 

それから更に数か月経った頃には不定期に左の金玉に鈍痛が走るようになり、流石に自分でもおかしいと思うようになりました。

それだけならまだ良かったのですが(よくない)、この痛みには以下のクソみてぇな特徴がありました。

 

①射精しないと痛む確率が上がる

②溜めてから撃つとほぼ確実に痛む

 

は言うまでもなく最悪です。

ほぼ毎日シコっていたので気付きませんでしたが、たまたま数日連続で射精していないと明らかに痛みが出やすかったです。たまだけに

某所でこの話をしたところ「そんなエロゲの設定みたいなことあるんだ……」とのコメントを頂きました。エロゲの主人公になれるとしてもその設定だけは嫌だと思います。

 

で、の方も①とシナジーがあって最悪です。吐精を怠っただけで射精さなきゃ地獄、射精しても地獄』の二択を強いられるのはあまりにも罰が重いのではないでしょうか。

ちなみに高威力で発射すると自分にダメージが入るので、僕はこの状態を『命のタマ』と呼んでいます。

 

 

その後も症状は悪化していき、歩く事さえ難しい程の激痛が走ることさえありました。

……が、この時でさえまだ僕は自分の異常を受け止められていませんでした。

 

如何せん人に金玉痛の相談をする機会などありませんし、それ以上に「女の子に生理痛があるんだから、男の子の金玉が痛むこともそりゃあるだろう」というリベラルを大きく履き違えた思い込みが自分の中にありました。

みんなこの程度の痛みは受け止めながら、このふざけた世界を生きているのだと無駄に前向きな悲観論を唱え、それ以上の思考を放棄していたのです。そろそろ世界は不公平であることを学ぶべきですね。

 

 

そんな中、事態は意外な方向から動き始めます。

 

ある日、僕の彼女が飲み会で「最近りすろんが金玉が痛い時があるって言うんだけど、これって"男の子あるある"なの?」とド・ストレートな疑問をぶちまけました。

これに反応したのが佐々木という男です。

 

 

佐々木「金玉が痛むってそれ……」

 

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佐々木「"男の子ないない"だよ!!!!」

 

 

こちらが佐々木です。この記事での出番はここだけですが、あまりに表情が良かったので写真を貼りました。

 

ちなみに僕はその飲み会に参加しておらず佐々木との面識が無かったので、後日お会いした時には人間関係が『金玉を救った者と救われた者』でスタートする事になりました。

クリスマスイブにこの文章を書いていたので思い付きましたが、彼のことはタマメシアと呼んでも差し支えないかもしれません。知り合いに広めてみます。

 

 

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※当時送られてきた絶望的なメッセージ

 

『普通じゃない』と知ってしまうとこの痛みも急に恐ろしく感じられ、流石の僕も泌尿器科の受診を決意しました。

症状からして精巣癌や捻転の可能性は低そうでしたが、所詮素人なので病院で何を言われるかは分かりません。精巣癌では無くとも同程度に深刻な病気である可能性は否めませんし、何より正体不明の痛みへの漠然とした恐怖が僕を震えさせました。

 

色々と不安を抱えながらも、とりあえず彼女から泌尿器科で検診を受けるならパイパンにするのがマナー』と聞いたので即座に陰毛の全てを剃り落としておきました。

冷静に考えればそんな訳ないのですが、僕は日頃から「何となく」でパイパンにすることがあるので気付きませんでしたね。皆さんはやらなくていいです。

 

 

6月(2)

 

翌週、僕は一切の躊躇いなく泌尿器科へ足を運びました。こんなところで死にたくありません。

 

問診表を提出して診察室に入ると、40代くらいの男性医師から告げられます。

 

「じゃあ、エコーで診てみましょうか」

 

そう、金玉のエコーです。

 

僕はあんなのをインターネットの海に放流するような人間なので金玉を見られて恥ずかしいとかそういうのは無いのですが、裸芸に縁がない方なら多少抵抗があるかもしれませんね。その時は諦めて下さい。

※あんなの

 

エコー検診を受けた事がある人なら分かると思いますが、あれってヌルっヌルのジェルみたいなのをたっぷり塗りたくるんですよ。例えそれが金玉であっても容赦なくベトベトにされます。

 

ベトベト金玉は別にいいんですけど、このエコー中にマジで納得いかなかった事が一点だけあって、前述の通りパイパンに仕上げた僕の下半身を見た先生との会話がこんな感じなんですけど、

 

先生「下の毛、剃ってきたんですね」

ぼく「あー、エコー検診あるかもなって思ったので」

先生「はぁ……」

 

ぼく(はぁ……?)

 

 

ぼく「…………」

 

 

ぼく「……………………」

 

 

そっちから話を振ってきたのにそれは酷くないか???

 

それとも僕が話題を広げるべきだったのでしょうか。泌尿器科に詳しい方がいたら教えて下さい。

 

 

そんな感じで検診を進め、そこでやっと

精索静脈瘤で間違いない

・精巣癌のような命に関わる病気はない

という診断が下され、とりあえず最悪の可能性はなくなりました。

可能性が低かったとは言え怖かったのは間違いないですからね。本当によかったです。

 

その後も血管の動きを見る為に下裸のまま腹筋に素早く力をこめたりしましたが、その辺は話すと長くなるので今回は割愛します。

 

 

ここまでの先生の話を簡潔にまとめるとこうです。

・左の睾丸から身体へ戻る血管で逆流が起こり瘤ができる病気

・無症状の人が多いものの、今回のように痛むケースもある

・精巣に悪影響があるので男性不妊の原因として知られている

・放っておいても命に関わる事はないが、対処するなら手術が必要

・手術費用は4万円程度。日帰りでいける

・この手術をできる先生が神戸にいるから必要なら紹介状を用意する

 

「手術しないという選択肢もありますよ」とは言われたのですが、不妊とかそれ以前にランダムに金玉が痛む生活はもう懲り懲りだったので即決で紹介状を書いて貰いました。当たり前です。

 

これは完全に余談ですが、受け取った紹介状に『○○先生 御机下』とかいう見たことない日本語が書かれててビビりました。お医者様にしか使わないフレーズだとか。

『おんきか』または『ごきか』と読むそうですが、御机下ゴキカ だと机の下にGがいるみたいでちょっと嫌ですね。

 

 

7月

 

中々予約が取れなかった事もあり、すっかり夏になってしまいました。

 

この日は実際に手術をやってくれる病院まで来たのですが、もちろん紹介状を渡して即手術という訳にもいきません。こちらでも普通に診察があり、そうなると当然また金玉にジェルを塗りたくられます。段々慣れてきますね。

 

検診の内容は前の病院とほぼ一緒だったのですが、この時は瘤がすごく…大きいですねと言われました。ちなみに金玉のサイズは普通です。

 

で、詳細な状態を確かめたいから血液検査と精液検査をやりますって言われたんですね。それはそうだなと思ったのですが、

 

先生「じゃあ、この後隣の部屋で採血して貰います」

ぼく「分かりました」

先生「それから、次回このカップに精液を入れて持ってきて下さい(コトッ…)」

ぼく「え?」

 

※イメージ

 

なんか検尿カップをプラスチック製にした感じのやつが出てきました。そのまんまこれに精液を出して蓋して持って行けばいいそうです。

ちなみにこの容器、目盛りが100mlぐらいまで振ってありました。どれだけ巨大な金玉想定しているんでしょうか。

 

 

次回予告

 

……という訳でまだまだ話は続くのですが、今日のところは一旦ここで区切ろうかと思います。眠いし。

 

後編は、

〇精液検査、衝撃のリザルト

〇手術へ…………

〇その後の金玉と精液と

の3本ぐらいでお送りしたりしなかったりします。

まだ書きかけですが、前編より長くなることは確定しているので心して読んで下さい。

 

 

 

 

あ、あと最後に……

 

みんなも身の周りの金玉を触って異常が無いか確かめよう!!!

 

冗談じゃなくて精巣癌の発見にも繋がるのでほんとにやって下さい。お願いします。

 

 

ではまた。

 

 

 

↓↓↓後編はこちらから↓↓↓

金〇に静脈瘤ができたので手術した話(後編) - りすぐだ2