りすぐだ2

更新したりしなかったりします

一般DDRerがPOSSESSION MGENTAをプレーしました

こんにちは。前回の記事で書いた通り、友人からPOSSESSION MAGENTAというクソゲーを投げつけられて感想文を提出することになってしまったのでいい加減書いていこうと思います。貰って一週間ぐらいでとりあえず全CG回収はできたのですが、DDRで忙しかったこともあり記事の執筆が遅れてしまいました。乙女ゲーを初めて触る20代男性のありのままの視点をお届け致しますので、以下の感想・解説はあくまで僕の個人的な好みの上に成り立っていることを念頭に置いて読んで頂ければと思います。

 

!注意!

この記事にはPOSSESSION MAGENTAの重大なネタバレ・キャラや作品に対する罵詈雑言が含まれます。よって以下の方の閲覧は推奨しません。

・POSESSION MAGENTAを今後自分でプレーする可能性のある方

・POSSESSION MAGENTAの純粋なファン

橙山が好きな人

が嫌いな人

 

また、当記事では乙女ゲーのメインターゲットである女性をまとめて『夢女子さん』と表記していますが、これは他の表現が思いつかなかった為に用いたものであり多少の語弊があることは理解しております。他に適切な表現がありましたらご教示頂ければ幸いです。

 

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では本題に入りましょう。

~目次~

・初めに

・世界観・用語集

・システム

・ルート分岐

・キャラクター

・シナリオ

・その他

・まとめ

 

~始めに~

名前にPOSSESSIONという単語が入っているから、みたいなこの上なく雑な理由でプレーすることになってしまったこのゲームですが、そもそもこのゲームは乙女ゲーであり自分のような男オタクがプレーすることを想定していません。それは一見ゲームを楽しむことを難しくする要因に思えますが、裏を返せば本来想定されているターゲット層にはできない男音ゲーマーならではの楽しみ方が存在するかもしれない、ということ。

例えば後ほど紹介する主人公の女友達はやたら主人公にベタベタする上に男が主人公に近寄ることを許さない、という点から夢女子さんから鬱陶しいと酷評されていますが百合厨である僕からすればメリットの塊みたいなキャラクターです。こういった前提の違いがゲームの感じ方に影響を与えることは間違いないでしょう。

 

結論から言えば、クソゲーという結果は変わらなかったんですけど。

 

 

 

ここからは感想なのか解説なのか曖昧な文章が続きます。読みづらいかと思いますがお付き合い頂ければと思います。

 

~世界観・用語集~

この作品には「ポゼる」や「ピュリする」といった謎の単語や解説無しには理解し難い不可解な設定が多数登場します。感想を書く上でどうしてもこれらに触れない訳にはいかないので先にまとめて解説します。それと毎回POSSESSION MAGENTAと打つのに疲れてきたので以下はポゼマゼで統一します。

 

・ポゼマゼの世界

主人公、攻略対象六名、レズの合計八名がメインキャラで残りは大体モブです。この八人が通う暁臨海高校(通称アカリン)とその周辺が物語の主な舞台となっており、ゲーム開始時点では特に際立っておかしな要素はありません。しかし序盤で主人公にしか見えない謎のタロットカードが見つかったことを皮切りにファンタジー要素が増え始め、最終的には異能バトルの後にこの世界と対になる異世界の存在が明かされるという超展開が待っています。謎の現象の数々はこの異世界からやってきた存在によって起こされていた、という最低限の説明はあったもののその異世界に関する情報があまりにもに少ない為詳細不明のままゲームは終わります。

 

・タロットカード

主人公が道端で時々拾う光を放ったり放たなかったりする大アルカナのカード。黒幕が目的を果たす為に異世界から持ち込んだもので、これが原因で様々な事件が起こります。最初は主人公以外見ることも触れることもできませんが、一度ポゼると主人公と同じように認識することができるように。

≪21 世界≫のカードには特殊な力が秘められており、≪19 太陽≫を除く全てのカードを支配する効力があるらしいです。知らんけど。

なお、ストーリーには22枚の内半分程度しか出てきませんがカード全回収がトロフィー及びトゥルーエンドの条件となっているのでプレーヤーにとっても大変面倒な代物です。

 

・ポゼる

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作中では「突然人が変わったように衝動的・暴力的な行動を取るようになってしまう現象」と説明されていて、ポゼっている最中は瞳が異様に赤くなるという特徴が。ポゼった際の症状には個人差があるものの、大半のケースで周囲への暴行や器物破損を伴います。ポゼる原因は犯人(黒幕とは別人)がそこらにばら撒いたタロットカードであり、タロットの意味に対応した悩みや不安を抱えた人間が近づくと反応して発狂させる仕組みとなっているそうです。

ポゼった対象に主人公が後述のピュリファイを行うことで対象は正気を取り戻しますが、数日間放置された場合は心停止を起こし死亡します。 その際ポゼらせたカードの絵柄を自ら無意識に再現しようとする為、被害者は死体発見時に奇妙なポーズをとっていることが多いのもポゼった時の特徴です。

 

・ピュリファイ / ピュリする

ポゼった対象を正常な状態に戻すことのできる唯一の方法がこのピュリファイで、ピュリファイを行うことをピュリすると呼びます。

主人公のみが行使することができる力で、ポゼった人物に狂わせたカードを正しい位相でかざすことでカードの影響を除去できます。すごい。カードもしくは位相を間違えると効果がありませんが、システム編で説明する理由からプレーヤーが意図的に間違えない限り失敗することはまずあり得ません。

ストーリー序盤では原理不明でしたが、後に主人公の中に埋め込まれた≪19 太陽≫のカードの力によるものだと判明しました。黒幕はこの主人公の太陽のカードの力を覚醒させたいがゆえに犯人にカードをばら撒かせたようです。自分でやれよ。

 

 

 

~システム~

本作はよくあるAVGで基本的にはテキストを読み進めながら時々選択肢を選んでいくシンプルなスタイルです。それに加えてこのゲーム特有のシステムが2つほどあり、その双方がこのゲームのクソゲー化に拍車をかけています。シークレットサーチシステムはひたすら画面右下を注視することを強いられるクソですがwiki見りゃ済む話なので今回はこれ以上触れません。あんなもん自分でやってられっか。

一方他方のカードチョイスシステムなるモードは、公式サイトで

ストーリー中、ポゼってしまったキャラクターを主人公がピュリファイ(浄化)するために、そのキャラクターに対応するカードの選択を行う画面です。ここでの結果によって今後のストーリーが大きく分かれます。

 と解説されている通り複数枚のカードの中からカードと位相(正位置・逆位置)を選ぶ専用画面です。見た方が早いと思うのでスクショを貼ります

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物語のクライマックスで自分の選んだカードが結末を大きく変える、と書けば聞こえはいいですが基本的に正解を選ばないと先へ進まないのでとっとと浄化しましょう。これだけあるカードの中から正解を見つけ出すとなるとシナリオをよく読んだ上でしっかり考えないといけないんじゃないか、と心配になる方もいらっしゃるでしょうがご安心ください。

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この通り正解のカードのみモノクロで表示される上、ポゼらせてる最中のカードがモノクロになるという会話は普通に序盤で出てきます。そもそも浄化に必要なカードはチョイスの直前で手に入ったものなので間違えようがなく、このシステムの存在意義は非常に怪しいと言わざるを得ません。

三回間違えると専用のBADエンド(CG付)が見れるので回収時にはわざと間違える必要があるのですがいちいち演出が長いので非常に面倒で、周回時にもその演出の長さからストレス要因となる等完全に邪魔でしかありません。せめてもう少し正解のカードを分かり辛くした上で周回時にはスキップできるようにすれば意義があったかもしれません。

 

~ルート分岐~

あまり重要ではありませんが一応解説しときます。

このゲームは全8章構成で内7章が共通ルートです。1~7章では選択肢によって攻略対象の好感度が上下したり特定キャラとの個別イベントが発生したりします。基本的には8章開始時点で最も好感度の高かった攻略対象のルートに入ります。

以下はエンドの紹介です。

①ベストエンド/グッドエンド

通常ルートのED。どちらも展開に大差はありませんがベストの方のみ二人は幸せなキスをして終了

②トゥルーエンド

物語の真相が明かされるEDで、攻略対象の一人であるの派生エンド。他のキャラと結ばれるトゥルーは存在しない為、他キャラが不遇であるという不満が一部の夢女子さんから上がっているようです。

③バッドエンド1

2~7章でカードチョイスをわざと3回間違えると即座にこのEDに。大半は主人公がポゼった攻略対象に殺されて終わります。

④バッドエンド2

8章序盤までに特定の条件を満たしていないとこのEDに突入。主人公と攻略対象はラスボスに敗れ、二人で散ってゆくデッドエンド。救いはありませんが専用の一枚絵が非常にエモく、評価も比較的高いEDです。

 

 

 

~キャラクター~

ようやくキャラクターまできました。この時点で既に相当な文字数となっていますがまだまだ続きます。読者の皆様におかれましては適度な休憩を挟み、無理せずに読み進めて下さい。

 

メインキャラクター

美原 鈴

主人公。この手のゲームの宿命なのですが声帯が無く、名前が変更可能なので他のキャラから名前を呼んで貰えません(テキストでは呼んでてもボイスだとお前とかハニーとかそんなんになる)。オトメドメインはいいぞ。みんな名前で呼び合う。

才色兼備な優等生、穏やかで周りへの心配りもできてるといった恵まれた設定を与えられていますが実際は優柔不断な上、優等生設定も全くと言っていいほど活かされていません。結局ただの顔は良いが意志の弱い女にしか見えず、公式サイトのキャラクターへの質問コーナーを見ても頭パンケーキ程度の情報しか出てこないので顔以外の長所を見つけるのは困難を極めます。また、距離感のおかしい男相手でも頬を赤らめてホイホイ♂ついていくその様からは大学でテニサーに入って慰み者になれる未来が容易に想像できてしまいます。中学時はテニス部だったという公式設定までついている。

基本的に攻略対象は物語開始時点からカンストレベルで鈴への好意を持っているので恋愛もクソも無いというのが本作の特徴で、残り7人のメインキャラクターはポゼった際にとにかく鈴に固執します。強くてニューゲームかってぐらいモテモテです。

バッドエンドでの死亡パターンの多さに定評があり、窒息死・溺死・墜落死・焼死・出血多量によるショック死など死因は多岐に渡る。

 

祭 綾女

主人公の親友にして今作最大の良心。男嫌いのレズで女子人気が高い桃髪メガネと属性をやや過剰に詰め込まれています。

公式サイトの質問コーナーでも『趣味:鈴の観察』『特技:鈴の居場所ならすぐ分かる』『今一番欲しいもの:もちろん鈴』『好きな異性のタイプ:興味無い』といった具合で一途なレズであることが伺えます。主人公のことをハニーと呼ぶ等積極的にアピールしており大変好感が持てるのですが、如何せん相手はノンケ尻軽女なのでそう上手くはいきません。空手の心得があり、鈴に言い寄る男共を蹴り飛ばそうとするなど害虫駆除の役割も担う強キャラですが成績は良くないようです。

なんと個別ルートが存在し、8章のラスボス戦では鈴の為に命をかけてラスボスと対峙するイケメンっぷりを発揮します。その後は大切な親友!みたいな雑な終わり方をしますが、男6人のフラグをへし折っているので将来的にこの2人が付き合うのは確定的に明らかですね。恐らく綾女は鈴と同じ大学に入る為に猛勉強して賢くなり、大学で鈴に寄り付くゴキブリを全て払いのけてくれることでしょう。鈴も鈴でラスボス戦で生じた「自分も綾女を守りたい」という気持ちから自分の意思で動くようになると思われるので最終的には結婚して幸せに暮らすはずです。そもそも公式設定のキャラ毎イメージカラーは綾女がマゼンタであり、これはポゼマゼの真のトゥルーエンドが綾女ルートであることの証拠に外なりません。 

一章にてポゼった際には鈴を押し倒して強姦未遂を起こした上、受け入れられないと逆上して馬乗りのまま絞殺しようとしました。完全にクレイジーサイコレズである。ピュリされた後は色々と反省し、一応友達になれる程度には男嫌いを克服した模様。しなくていいのに。

一章のカードチョイスはチュートリアルを兼ねている為不正解のカードを選ぶことができず、綾女のみバッドエンド1がありません。

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(文句無しのハッピーエンドである)

 

 

女キャラの説明に気合入れすぎました。ここからは駆け足で紹介します。

 

音成 奏

幼少期から鈴の家庭で里子として暮らしてる鈴の家族兼友達みたいな存在。基本的には鈴の兄を自称してますが鈴のことを異性としても意識しているようです。頭はいい。

このゲームのメインヒーローという扱いで、シナリオ上で異常に優遇されています。特にトゥルールートでは黒幕相手に鈴を逃がして一人で真っ向から対峙し、会話のみで問題を解決するところまで持っていきました。もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな。

七章にてポゼった際には野外で強姦未遂を起こした上で鈴を川に沈めようとします。特筆すべきはその知能で、自分のピュリファイに必要なカードを鈴らに発見される前に自ら回収するという偉業を成し遂げました。他のチンパンジーは見習え。

 

静間 草太

鈴や奏の幼馴染で全体的になよっとしてるツンデレ系ゲーマー。なんでもかんでもゲームに例えようとするオタク特有の悪い癖はありますが実害は無いので不快度は全キャラ中トップクラスの低さを誇ります。ゲームなら割となんでもやるようでカードゲームの類も少しはやってる旨の発言があります。鈴は大事なタロットカードをポケットに直で入れる悪い癖があり、転んだ際にカードが飛び散ったところをラスボスに奪われるシーンもあるので草太くんには是非デッキケースのひとつでもプレゼントしてあげて欲しいですね。

悪いキャラでは無いのですが奏の陰に隠れがちであり、「それ奏でよくね?」と言われているとかいないとか。ツンデレキャラですら後述の大河パイセンと被ります。ポゼった原因は奏への劣等感が大きく、奏ルートの草太は見ていて痛々しさすら感じます。いくら鈍感系主人公でも年単位で惚れられてるんだから流石に気付けよ尻軽女、可哀そうだろ。

六章でポゼった際でも強姦未遂どころか鈴への暴力自体ほとんど起こさない健全さを見せつけてくれます。その代わり観覧車の頂上から鈴の目の前で飛び降りてトラウマを植え付けようとするオタク特有の陰湿さは必見。バッド1では飛び降りた草太を助けようとしてゴンドラから乗り出した鈴がバランスを崩して墜落死します。お前は何がしたいんだ折角殺されなかったというのに。

 

橙山 光介(以下ゲロうんこ)

主人公の同級生で自称英国紳士の性犯罪者。個別音声ミュート機能と未読スキップ機能をこんなに活用したのは初めてですし、今後もないでしょう。

ポゼるまでもなく肩を抱く・頬にキスするといった非常識な猥褻行為を繰り返し、ポゼった後も改善されません。男嫌いの綾女をポゼらせる原因すら作った戦犯であり、活躍もしないので完全にゴミです。

二章でポゼった際には綾女と大体同じ行動をとります。男がやっても気持ち悪いだけだから失せろゲロうんこ。

 

青葉 大河

アカリンの生徒会長を務める底抜けに明るいミリオタの先輩。可愛い。基本的に真面目だけど冗談も普通に言うし鈴への態度も一番常識的。かしこい。ポゼった際にも自分を律しようという描写が見られ、正義感が強いことが分かります。

キャラ単体で見れば綾女に次ぐ良心で共通シナリオでの活躍も個別ルートも申し分ありません。かっこよさも可愛らしさもツンデレ要素も主人公要素も全部持ち合わせているので完璧ですね。彼氏にするならこんな人がいいです。

ポゼると色々あった末、3Dプリンタで自作した違法モデルガンを所持して街を徘徊します。ピュリれなかった場合は鈴と揉み合いになった末に銃が暴発して殺害してしまい、絶望して自身もこめかみを撃ち抜いて自害します。

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(オトメドメインで見た)

 

蘇 明杰(以下四章のやべーやつ)

突如アカリンに転校してきた態度だけはこの上なくデカい大陸産億万長者。登場時は全ては金で買えると信じており、初対面の鈴を金で買おうとするなど気持ち悪い行動が目立ちますがピュリ後は徐々に改善していきます。端から端まで救いようの無い気持ち悪さしかないゲロうんこと違い、ギャグキャラとしての側面もあるのでまだあれよりはマシと言えます。それでもキツいけど。

夢女子さんにはこういった男が好みという方もいるようで、ちゃんと需要に応えたキャラになってるんだなあと感心しました。軽く調べた感じゲロうんこが好きって人はいなかったです。

四章にてポゼった際の行動は全キャラ中最も気持ち悪く、鈴をホテルに連れ込んで強姦未遂を仕掛けた上で刃物で衣類を切り裂くゲスさまで見せます。ピュリファイに失敗するとそのまま鈴を切り刻んで「これで俺のものになった」とか言い出します。お前精神状態おかしいよ・・・

 

桃井 優一郎

バ畜戦士の何考えてるの分からないやつ。作中唯一の一年生であり鈴たちの後輩にあたります。数学が得意過ぎて四章のやべーやつに渡された問題を解いたらそれがロシアの国家機密へのアクセスキーだったみたいなとんでも展開が出てきてああもう滅茶苦茶だよ。

別に悪いキャラじゃないけど草太同様影が薄くて不遇です。主人公たちと合流するのが遅かったのも痛く、その時点ではプレーヤー達はとっくに雑なシナリオにうんざりして流し読みを始めています。真剣に読んでいられないほど酷いシナリオの被害者でなければもう少しファンもついたことでしょう。

五章で抑鬱状態を経てポゼり出すと露骨に発狂して暴れ散らかします。強姦未遂は起こしませんが自分の問題の原因を鈴に転嫁し攻撃、ピュリできなければ首を掻っ切って殺害します。

 

その他のキャラ

校長

ラスボス。黒幕によって≪21 世界≫にポゼらされてしまうある意味被害者。狂った結果学校の質が下がったからカードの力で生徒の間引きを行うとか言い出しちゃいます。生徒の不審死が相次げば入学希望者が減るとは考えなかったのでしょうか。

戦闘時は召喚獣での攻撃と衝撃波によるガードを多用しますが、HPが減ると≪21 世界≫のカードによる秘奥義を撃ってくるので注意が必要です。

 

リュディガー

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黒幕。金髪長身で瞬間移動能力を持つ謎の人物。その正体はこの世の人々の心豊かさが気候に繁栄される謎の別世界からやってきた異世界人。鈴の持つピュリファイの力で異世界の闇を無理やり追い払うことを目標としているようです。奏が里子の時点で薄々感づいてはいましたが鈴もやはり美原家の実の子ではなく、なんとこいつの娘でしたーナンダッテーみたいな茶番があります。

 

文月 美玲

占い師のBBA。なんか知らんけど急に現れて助言してくるやつ。鈴の実の母親。

リュディガーが自分達の娘を異世界に連れ去る計画を諦めなかったのでこっそり養子に出して守った、という点は評価できますがそれなら何故もっと鈴から離れて暮らさなかったのでしょう。こいつが首都圏に住んでなければ恐らくリュディガーは鈴を見つけられていなかったろうに。

 

桐生

プロローグでポゼって行方不明になったとの噂が流れ、翌日磔状態の遺体で見つかった第一の被害者。彼の死体発見シーンがシナリオ中で最も盛り上がるので実質彼が主人公です。

 

 

~シナリオ~

本作のクソ要素の9割5分程度はシナリオによるものです。設定は悪くないのにシナリオの被害者となったキャラは多く、ゲロうんこを除くほぼ全員がそうなのでプレーヤーにとってもキャラにとっても被害は甚大と言えます。

では一つ一つ問題点を見ていきましょう。

 

・陳腐なシナリオ

このゲームのシナリオをおおまかに説明すると、

プロローグ(事件発生、カードが見つかり出す)

一章(仲間キャラが増え事件の捜査を始める、仲間がポゼり始める)

二~七章(攻略対象6人の悩みの話になって順にポゼる、事件の捜査はほぼ進まず)

八章(唐突に犯人が校長だと分かる、鈴と好感度高い奴の二人でなぞのばしょに校長しばきに行く)

となります。

見ての通り鈴達の捜査ごっこは基本的に意味を為さず、八章で校長が犯人だと判明する直前でも別の教師を疑っていたという体たらくです。それもそのはず連中が捜査と言い張る活動は「カードをもっと見つけないと!街へ探索に行こう!」みたいな事件が起こってない時のSOS団より実入りの無いもので、話し合いでも「カードとポゼることが関係あるのかな?」などと小学生でも確信できる因果関係について延々話し続けます。それに加えて後述する繰り返しシナリオがテンポの悪化に拍車をかけ、結果としてひたすら参考書の同じページを読み続けるような苦痛を味わえます。 

またプロローグの冒頭ではバーで飲んでいた教師が謎の男にカードの力で洗脳されるシーンがあり、これによって校長とリュディガーは初登場の時点で犯人、黒幕であると容易に想像できてしまいます。この推理が苦手なプレーヤーにも犯人予想を楽しんで貰おうというシナリオライターの粋な計らいは、残念ながらIQ80以上の人間には簡単過ぎて楽しむに値しません。仮にもミステリーを名乗る以上、やはりこの点でも陳腐と言わざるを得ないでしょう。

 

・極度の繰り返し

二~七章のほぼ繰り返しシナリオはアニメ版ポプテピピックが神アニメに思えてくるほど酷く、通常個別ルートの内容が似通っていることを指す『金太郎飴』という罵倒はこのゲームの場合共通ルートにも当てはまります。毎度毎度対象と仲良くなる→対象がポゼる→対象の悩みに気付く→ピュリファイという展開が同じなので次に何が起こるか予測できてしまい、テキストの一つ一つがプレーヤーの副交感神経を容赦なく活性化させます。

当然個別ルートとなる八章も使いまわしであり、校長の元へ向かいながら他の仲間の話→校長と対峙→追い詰める→校長一転攻勢→こちらも一転攻勢→脱出→遅れて来た仲間の前でイチャつくという一連の流れはCG回収の過程で13回ほど見る羽目になります。

このように全体的にライターが手間をかけずに作ったことが伺えるシナリオは、 この青空の下で(SP激)を彷彿とさせる退屈さをおよそ6時間に渡って提供してくれるなんとも豪華な仕様でした。

逆に最も変化があったのは校長の攻撃方法で、7人それぞれに違う召喚獣を召喚して応戦していました。どこに手間かけてるんですかね・・・

 

・コロコロ変わる世界観

同級生の不可解な死体が見つかるミステリー要素の強い始まり方をした本作は、その後ファンタジーや異能バトル要素を付け加え、非常に混沌とした仕上がりになっていきました。それはオレンジジュースに牛乳とレモン果汁をぶち込んだように、ちゃんとした分量と手順を踏めばまあまあ美味しくなりそうだけど適当に混ぜても味同士が喧嘩をする、そんな残念さを感じざるを得ません。公式はこのゲームを『愛と狂気のミステリー恋愛AVG』と銘打っていますが、どう考えても一番のミステリーはこのシナリオにGOを出した制作陣の判断でしょう。

ミステリーという言葉は定義が難しく、人によってどこまで許容できるかが大きく変わるのでこの際異世界の話や魔法のカードについては多めに見ます。それにしたって校長との戦闘シーンは明らかにミステリーの範疇を超えたRPGじみたものであり、終盤になって突然始まった謎の戦闘に度肝を抜かれたプレーヤーは多いと思われます。

参考までに校長のセリフの一部を紹介します。

「『塔の暴雷』よ!愚か者どもを打ち砕けえええ!!」

「『節制の邪杯』よ!ヤツらを絶望へと突き落せ!!」

「それは『女帝の抱擁』だ!ソイツに抱かれ、地獄へ落ちるがいい!!」

「『恋人の翼』よ!私の正義に仇する者を全て滅ぼすのだ!!!」

うーん、中二心がくすぐられます。いい感じの世界観ですね。惜しむべきはこのノリがこのシーンで唐突に出てきたことと、やっぱり戦闘の展開が使いまわしだったことですかね。バッドエンド2の流れも含めて。

 

スマホ太郎

トゥルールートの佳境でリュディガーは鈴を一度入れば二度と戻れない異世界へ連行し、ピュリファイの力で自分達の世界を救おうとします。当然周りは拒絶し、なんやかんやで奏はリュディガーとタイマンでの対話を試みます。先述の通りリュディガーの世界はこちら側の人々の悪い心が天災として降り注ぐ異世界で、彼は既に太陽が出なくなった上にこちら側の人間達が改心する見込みが無い為ピュリファイ以外の解決法は無い、というこのゲーム内で最も理に適った主張をします。対する奏はリュディガーの親心を揺さぶった上で以下の提案をします。

 

「この時代にはスマホって便利なもんがある。俺達が力を合わせて人々の心をピュリファイなんて必要無いくらいに変えてやる。一年以内にな!」(要約)

 

黒幕相手に「スマホでなんか企画立ち上げて世界を良くするから一年待って」なんて言ってのけた乙女ゲーの攻略対象が後にも先にもいないことは素人目に見ても分かります。散々激しい闘いが繰り広げられた後のこのセリフですから、興ざめなのは言うまでもありません。スマホ太郎よりスマホ活用してる点は評価できるけど。

 

・ラストシーン

そのリュディガーとの交渉が上手くいった後、鈴と奏は改めて想いを伝え合います。それ自体は別に良いのですが、その場所が奏の実の両親が眠る墓前というのは如何なものでしょう。雰囲気的に。

一応この辺りは奏が墓に向かって「俺この人と幸せになるから見守っててね」とありきたりなセリフを言っていたのでまあいいのかな?と思えたのですが、

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は?

物語最後のキスシーンが墓前、本当にそれでいいのかシナリオライター

 

 

~その他~

・擬音

大したことではないのですが、この手のゲームではキスシーンの「チュッ」みたいな擬音は地の文で表されるべきものでしょう。

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ポゼマゼにそんな固定観念は通用しません。容赦なくセリフ欄でチュッチュします。

 

・ダイナミック

シナリオは散々なポゼマゼですが、基本的に作画は安定しており背景にも乱れはほとんどありません。

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しかしなぜかダイナミック・殺人点字ブロックは完備しています。

 

 

 

~まとめ~

散々文句をつけてきましたが、もちろんこのゲームにもいいところは色々ありますので最後に個人的な良い点・悪い点のTOP3を挙げて評価の〆としたいと思います。

 

良かった点

3位 キャラクター

キャラ編でも書きましたが、ゲロうんこや無能刑事といったごく少数の人物を除けば一人一人の人物像は魅力的なもので、その全てがシナリオによって台無しになっている点が本作最大の特徴です。公式のキャラ紹介は微妙ですが二~七章において選択肢次第で発生する個別イベントは唯一金太郎飴要素が薄いオアシスであり、一緒にいて二人とも楽しそうだな、と画面越しに感じ取ることができます。特に大河先輩とバイクでツーリングするイベントは青春!って感じでよかったですね。

 

2位 音楽

クソゲーの法則とか言わない。

退屈極まりないシナリオですが、一応盛り上がる場面ではシーンによくマッチしたいい感じのBGMが流れます。特に校長戦の専用曲は熱くてよかったです。

主題歌の「EMOTIONAL POSSESSION」も曲名通りエモさ強調したテクノポップ?でゲームの世界観に合った名曲だと思います。カラオケで歌えるらしいんで今度歌ってみたいですね。

 

1位 綾女の存在

僕が最後まで精神がもったのは9割5分綾女のおかげです。ポゼマゼプレー後に二人のその後についてあれこれ考えると心が綺麗になるのでオススメです。百合学会の皆さんは是非ポゼマゼをプレーして下さい。

 

 

悪かった点

3位 キャラの会話内容

先述の通りキャラの会話は恐ろしく内容が薄く、カードやポゼに関して同じような話題を延々と繰り返します。おばちゃんかよ。

また、真剣なシーンでも悪い意味で学生っぽいノリが全開なので常識的な感性を持つ人間が見ればそれもストレスになるでしょう。

 

2位 展開の遅さ

3位と若干被りますが、このゲームはとにかく内容が薄いので同じような会話を繰り返すことで文章量を稼いでいます。当然それは物語の読み手に退屈という形で牙を剥きますし、それならまだ終盤の超展開の方が幾分マシに感じました。

 

1位 ゲームそのものの魅力の無さ

言ってしまえば全部、ということなのですが実際そうだからこう書くしかありません。このゲームは比較的恵まれたキャラクター、申し分の無いビジュアル、単体で見れば面白そうな魔法のタロットという要素、普通に雰囲気のある良BGMといった良い点が色々ありながらその全てがシナリオによって台無しにされています。いくら良い点があろうとそれを感じられないなら存在しないのと同じであり、実際自分は綾女と大河先輩すこ・・・以外のプラスの感情は残りませんでした。

展開、セリフ、一部のキャラ、金太郎飴、などなど一つ一つはギリギリ耐えられるレベルでも、それらのクソが一気に襲い掛かってくることで放たれるその圧倒的なプレッシャーはVitaを放り出したくなるには十分でした。最後まで読み進める頃には自分自身がポゼってしまうのではないか、という不安さえ感じられる作品でしたが一応人間でも読破は可能であることを自分の身で実証できました。これで安心して哲学突破できなくて悩んでる人に勧められますね。

 

 

・・・

 

 

全くもってウワーズくんはとんでもないものを渡してくれたものです。ポゼマゼのパッケージにはを助けられなければ、ぬのはというキャッチコピーが書かれていますが、僕の今の状況を当てはめるならクソゲーを送れば、ぬのはといったところでしょうか。

 

なんにせよPOSSESSION MAGENTA編はこれで終わりです。これで少しは哲学のスコアが伸びると信じて、今日のところは筆を置かせて頂きます。非常に長い中お付き合い頂きありがとうございました。ではまた。

 

 

 

あ、神戸のオタクならポゼマゼ貸せるからいつでも言って下さい。