先日…具体的には7/20の火曜日のこと。自分は大阪某所で開催されるCSへ赴き、久々に【赤単ブランド】をぶん回してやろうと意気込んでいました。
CSへの参加は実に8ヶ月振りで、大阪に足を踏み入れるのもその時以来です。出歩き辛いこの時期に平日開催のCSがあるのはありがたいですね。
CS参加が8ヶ月振りとは書きましたが、その時に使ったのは【青魔導具】で、最後に赤単を握ったのがいつだったかは最早覚えていません。コロナ禍でCSに足を運び辛くなったのはもちろんですが、そうでなくともヨミジループやギャラクシールドが蔓延る環境は敬遠せざるを得なかったという事情もあります。
それでも、いつでも、自分はどんなデッキよりも赤単ブランドが好きです。
共に戦えるチャンスさえあれば、マジでBADな激しく熱い勝負がしたいとずっと思っていました。今回のCSはそれを実現する貴重な機会だった訳です。
そんな大切なCSの前夜。最終調整、デッキシート作成、持ち物のチェックなど色々とやる事がある中、僕は……
罪と罰の振り付けを覚えようとしていました。
いや、だって仕方ないじゃん。神戸周辺のダンエボ全滅しちゃって大阪にでも行かないとエボ出来ないんだもん。あの曲と振り付け大好きなのよ。
(Sweetiex2を返して)
前置きがクソ長くなってしまいましたが、ここからは実際の試合結果を振り返っていきます。
今回の大会ではスイスドロー5回戦の予選ラウンドで選出された上位8名が本選へ進めるのですが、参加人数の関係で4勝1敗でもオポ落ちが発生する非常にシビアな条件でした。
要するに初戦で負けた瞬間もう予選落ちが確定するような状況です。こうなると最初の一戦が最も勝たなければならない勝負であると言っても全く過言ではありません。
そんな予選一回戦。
こちらはオリジナルのデッキをそのまま持ってきているので超次元はありません。超GRにはブラフとして《チューチョロ》12匹をご用意し、あってないようなしょーもないブラフをかましていきます。
対する相手は同じく超次元0で超GRアリ、そしてバトルゾーンにはドキンダム。
………ドキンダム?
真っ先に考えたのは【レッドゾーン】系統のデッキですが、それなら次元が無いのは不自然です。《キルホール》が入っていない構築かつ、ブラフを用意するタイプの人でもないのでしょうか。やや考えにくいです。
それなら【赤単ブランド】でしょうか。轟轟轟のヒット率を上げる為にドキンダムを使うのは有効な選択肢ですし、何なら自分も構築中に考えてはいました。
一応、【ダーツデリート】の可能性もなくはない……ですが、《ドルファディロム》が睨みを効かせる今の環境にダーツを持ち込むイカれ野郎は流石にいないと思われます。
という事はミラーですね。初っ端から熱い勝負が出来そうで胸が昂ります。
じゃんけんにはしっかり負け、そして試合が始まりました。
先攻1ターン目。
先手は取られたものの初手には3キルに必要なカードが揃っており、自分の脳内では早くもPOSSESSIONが流れ始めています。これもう勝ち確じゃねえか!
対戦相手は少し考え、そしてマナゾーンにカードを置きました。
なんてこったい、【ダーツデリート】じゃないか!とんだイカれ野郎と当たっちまった!
そして《サークル》を埋めたという事は、恐らく手札にはもう一枚の《サークル》、あるいは…………
タップされる《ロジック・サークル》。
不条理を司る黒ひげが解き放たれた瞬間でした。
溜息が零れ、天を仰ぎます。
どれを選んでも同じ事。直感で選んだのは、自分から見て右端のシールドでした。
「《オールデリート》を撃ちます」
周囲のどよめきが、聞こえた気がした。
〜完〜
こっから後語りです。
あの試合、対戦自体は30秒で終わったんですけど、そこから面白い話に繋がったので結果的に非常に楽しい一戦だったと思います。
単純にCSで先1ダーツデリート喰らって負けた!って話がネタとして美味しいのもありますしね。
他にも色々ありましたがキリがないので今回はこの辺で。
何はともあれ、この日はそんな充実感と温かい気持ちを抱えながら帰途につきましたとさ。
なお、時間配分ミスってダンエボは出来ませんでした。
皆さんも時短営業にはお気を付け下さい。
ではまた。